ロルフィング・ストラクチャル/ムーブメント・インテグレーション Q&A

なぜロルフィングを受けるのでしょう?

ロルフィングを受ける理由は、人によって異なります。慢性的な痛みを抱え、手術などを受ける代わりにロルフィングを選ぶ方もいます。また、姿勢や身体の使い方を直す手段としてロルフィングに引きつけられる方も大勢います。姿勢を変えることで自信が増したり、身体の使い方を学んで楽に身体を動かせるようになります。運動選手が成績を伸ばすために、あるいはヨガをする方が柔軟性と身体の気づきを高めるためにロルフィングを受けることもあります。一方、自分の身体と再び肉体的、感情的、精神的につながる手段としてロルフィングを選ぶ方もいます。自己への気づきが深まり、喜びや平和を感じたり自信をつけることになるのです。

ロルフィングは、深部組織マッサージや筋筋膜リリースとどのように違うのですか?

深部組織マッサージや筋・筋膜リリースがどのようなものかをここで詳しく説明することはしませんが、ロルフィングは一般的に他の種類のボディワークとは異なり、身体の統合と訓練を特に重要視するものです。筋膜系や深部組織上の緊張を解放することがロルフィングの最終目標ではありませんが、セッションの結果の一つとして解放が起こります。ロルフィングで重要なのは、人間を構造的かつ機能的な観点から一つのまとまりとして捉え、身体の変化を助け、身体の各部位があるべき配置に落ち着いて最良のバランスを取れるようにサポートすることにあります。ロルフィングとは変化のプロセスであり、そのプロセスにはクライアントの方がセッションに自発的な意志をもって関わっていただくことが必要です。身体への教育を通じて、ご自分の身体への気づきを高めることで、 変化を永続的に身につけることが出来るのです。

ロルフィングの効果は長続きするのでしょうか?

効果は長続きしますが、どの程度続くかは個人差があります。ロルフィングは、肉体の各構造間の関係を変え、緊張のパターンを変化させ、身体にかかる重力の分配を改善するので、その変化に沿って身体が自然によりよいバランスを取れるようになります。この変化を促し、維持させるには、ムーブメントの教育が大変重要なものとなります。教育では、クライアントが自分の身体の使い方のパターンに気づくのを助け、新たな立ち居振る舞いの仕方を教えます。この教育を通して、身体への気づきを深めたり、身体の使い方を覚えることで、クライアントは重力の助けを借りつつ、自らのセラピストとなるのです。これがロルフィングを完全に身につけるということだと言えるでしょう。

ロルフィングは痛いでしょうか?

ロルフィングのセッションは、痛みを伴うということで知られています。ワークを受けている部位の感覚は、気持ちのよい暖かさから瞬間的な心地悪さまで、幅広くあるでしょう。また、感覚がほとんど感じられない場合もあります。実際の体験に関して言うと、ワークを受ける部位によって感じ方が違いますし、どの程度の慢性的な痛みや怪我を抱えているかによっても感覚が異なります。また、痛みの感じ方にも個人差がありますし、人によって特定の感じ方をする場合もあるでしょう。クライアントは施術者に対して、痛みや感覚を隠さずに正直に伝えることをお勧めします。そうしたほうが、クライアントのペースにあわせてワークを進められますし、痛みや心地悪い感覚を大幅に減らすことができるからです。

なぜロルフィングのセッションは10回または13回のシリーズなのでしょうか?

ロルフィングは、身体の各部位の関係に注意を向けつつ、身体を一つのまとまりとして変化を起こそうとするものです。各セッションは、身体の各部位に合わせた目標を持って行われます。10回のセッションで構造に働きかけるワークを行うロルファー(ロルフィングの施術者)もいますし、初回シリーズとして10回の構造ワークセッションと3回のムーブメントセッションを行うロルファーもいます。

シリーズでワークを行うことによって、施術者は身体全体に働きかけられ、各部位のバランスを整えることができるのです。クライアントがセッションの最中、もしくは直後に身体の変化を感じることが多いのですが、次のセッションを受けるまでの間にも、その変化は持続して起こっています。十分な時間を取ることで、身体に一定の変化を定着させられます。そして、この結果をもとに、施術者は次のセッションでどのようにワークしていくかを正しく決めることができるのです。また、ロルフィングでは、身体の構造的な変化に伴い、精神的変化が起こることがしばしばあります。10回または13回のセッションを続けることによって、施術をする側とされる側の間に信頼関係を築き上げる時間が取れます。その結果、セラピストはクライアントのさまざまな変化にサポートを与えやすくなるのです。

ロルフムーブメントとは何でしょうか?ムーブメントセッションだけを受けても利点はあるのでしょうか?

ロルフムーブメントはロルフィング・ムーブメント・インテグレーションとも呼ばれ、ロルフィングのワークの一部でもあり、ロルフィングのプロセスを完成させ、構造の変化を実際に身体に取り込むのを助けます。ムーブメントの最終目標は、ロルフィングと同じように身体構造のパターンの変化を促すことです。ただ、ロルフィングの構造ワークは実際の構造パターンに直接働きかけますが、 ロルフムーブメントでは身体の動かし方のパターンを変える教育をします。生活には動作がつきものです。生活をする中で、本来あるべき自然な方法で身体を動かすことができないと、身体の特定の部位に緊張が生じます。これにより、エネルギーの流れが滞ったり、筋肉の痛みやストレスが生じたりします。

ロルフムーブメントのプラクティショナーはセッションの中で、クライアントの身体に染みついた、緊張により流れが断片化された動作のパターンを、統合された自由で無理のない動作に置き換える手助けをします。ロルフィング・ムーブメント・インテグレーションは、通常5回以上のセッションから成り、セッション間には1週間以上の期間を設けます。セッションはグループでも、または個人でも受けられます。

ロルフィングによる構造上のワークを受けずに、ムーブメントセッションだけを受けても効果はあります。身体の気づきが深まり、新しい動作の仕方を身につけることができるからです。

各セッションはどのくらい時間がかかりますか?また、セッションを受ける頻度は?

各セッションの所要時間は60分です。通常、1週間に1度セッションを受けることをお勧めしています。なお、1週間に2回、または2週間に1回のセッションも可能です。これはセッションの間隔が空きすぎると、身体が元のパターンに戻りやすくなるため、また短すぎると、身体が変化を受け入れるだけの時間が十分にないためです。

ロルフィングのセッションには何を着ていったらよいのでしょうか?

多くの方はいつも身につけている下着でセッションを受けています。女性の方ならブラジャーとパンティ、男性の方ならボクサーパンツやブリーフです。下着を見せるのが恥ずかしいという方は、ショートパンツやスポーツブラ、水着(ワンピースは不可)などでも構いません。なお、マッサージベッドでセッションを受ける間、身体はタオル等で覆われます。

10回または13回シリーズを受けると、どんな結果が期待できるのでしょうか?

最初の10回または13回シリーズでは、その時に可能な範囲で、 クライアントの身体を構造的に最良のバランスに整え、機能上最も楽に身体が動かせるようにします。人間には個人差があるので、感じ取れる変化もさまざまですが、クライアントの大半から、身体が楽になった、痛みが軽減した、背筋が伸びたり、背が高くなったように感じる、身体が柔らかくなった、エネルギーの流れが良くなった、身体の中にスペースが広がったように感じるといったような変化が報告されます。また、クライアントはシリーズを通して、自分の身体に注意を向けることが身につき、小さな変化を感じ取れるようになるなど、身体への気づきが深まります。

クライアントの実例を見るには、ここをクリックしてください。

初回の10回/13回シリーズを受けた後はどうなりますか?

フォローアップセッションを受けることもできますが、 身体が初回シリーズを統合できるように、数ヶ月の期間を置いた方がよいでしょう。その後、もっとロルフィングを受けたい場合は、調整のためのセッションを受けることができます。初回シリーズ後のセッションは何回でも構わないのですが、通常は5回シリーズが用意されています。

また、ロルフィングの他にも、変化をサポートするような他の種類のセラピーを試してみるのもお勧めです。受けるセラピーはその方の目的やニーズによりますが、クレニオセイクラルセラピー、ポラリティセラピー、心理療法(サイコセラピー)、ヨガや瞑想などが変容のプロセスを深める助けとなるでしょう。

10回シリーズを終了する前にロルフィングを受けるのを止めたい場合はどうなりますか?

ロルフィングのセッションを受け始めてから、途中で止めたいと思った場合は、3回目または7回目のセッションで区切りを付けた方がよいでしょう。というのも、10回シリーズの各セッションは3つのグループになっていて、1回~3回目のセッション、4回~7回目のセッション、8回~10回目のセッションというように分けられているからです。各グループはそれ自体完結しているわけではないのですが、身体が変化を統合できる区切りとなり、ロルフィングを中止した後の変化がスムーズにいくようにするためです。

ロルフィングは子供にも適していますか?

はい、子供でもロルフィングを受けることは出来ます。ですが、ロルフィングがあなたのお子さんに最適な療法かどうかは、セッションを受ける目的や理由によるでしょう。通常、子供は楽に身体を動かせ、肉体の配置バランスも崩れてはいないものです。ただ、ティーンエージャーともなると、思春期にともない、肉体的、情緒的な悩み、そして身体に急激な変化がおこります。さらには、学校生活でのストレスや、友人やクラスメイト間におけるプレッシャーなどから、自分の身体に対するイメージに深い影響を与え、身体の動かし方にも変化が生じます。

最適なセラピーが何であるかは結局個々のニーズによるという点では、大人も子供も思春期の若者も変わりません。特に、セラピーを受ける理由が身体的というよりも情緒、またはエネルギー的なものであれば、バイオダイナミック・クレニオセイクラル・セラピーのほうがより適切であるかもしれません。

ロルフィングの効果を最大限にするには?

ロルファーとクライアント双方がロルフィングのプロセスにどのように関わるかによりますが、まったく肉体レベルだけのものから深い霊的つながりや目覚めを伴うものまで、クライアントによってロルフィングの体験はさまざまです。ただ、どのような場合にも言えることは、セッションの過程で起こるさまざまな変化やプロセスに十分に注意を向け、きちんと関わることができるよう、肉体的にも精神的にもゆとりある生活をすることが、最大限にロルフィングの効果を上げることにつながるということです。それは決して難しいことではありません。自分の動作のパターンに注意を払ったり、ロルファーに勧められたムーブメントの練習を行ったり、ピラティスやヨガの個人セッションを受けるといったようなことで、新しく学んだバランスを身体が覚え、維持しやすくできるのです。ロルフィングセッションを受けている期間中は、必要以上の活動を控えて、より落ち着いて身体の感覚に注意を払えるような環境を作るのも、一つの方法です。

ロルフィングのセッションを受けている間、運動を続けていてもよいのでしょうか?

大丈夫ですが、あまり激しい運動は控えた方がよいでしょう。特に、身体の新しい配置バランスを崩すような激しい運動は控えるべきです。身体が新しい動き方を完全に統合し、身につけるまでにいくらか時間が必要なものです。また、日常生活の範囲を超えて身体を動かしているときや、疲れすぎているときは、注意力も散漫になりがちで、慣れた古い姿勢や動き方に戻りやすくなるからです。

 

ピラティスをどのようにロルフィングとロルフムーブメントのセッションに取り入れているのですか?

ピラティスで身につけてきたことをロルフィング、 特にロルフムーブメントのセッションに取り入れています。エクササイズとして、また運動療法としてのピラティスは、ピラティスのさまざまな運動器具が使えるスタジオ環境の中で、きちんと訓練を受けたプロのピラティスインストラクターについて学ぶのが最良です。現在、私がクライアントにピラティスのレッスンをすることはありませんが、ピラティスインストラクター養成コースの訓練を通して得た経験と知識をもとに、クライアントの身体、動作や空間感覚に対する気づきを深める手助けができます。また、ピラティスに取り組んでいらっしゃるクライアントに対して、そのエクササイズが正しくなされているか、チェックして差し上げることもできます。