コアプロセス・サイコセラピー Q&A

なぜ心理療法を受けるのでしょう?

人生には浮き沈みの周期がつきもので、比較的穏やかで楽な時もあれば、ストレスや悩みが多い時もあるでしょう。人間関係がうまくいっていない、近しい人の死、仕事上のストレスなどによって生じる悲しみや恐怖心、自信喪失など、悩みの原因が明らかな場合もあります。しかし、時には、居心地の悪さの原因がはっきりとせず、不満やフラストレーション、無気力感、気持ちが落ち着かないといった曖昧な感覚として感じられることもあります。また、人によっては、うつ状態になることもあるでしょう。

私たちには、これまでの人生においての世界との関わりの中で、意識することなく学んできた物事の捉え方、考え方、行動パターンが条件反射のように染みついています。それによって、本来自分が持っているはずの可能性が制限され、人生における選択の幅が狭くなるばかりか、真の自分とのつながりが失われてしまいます。

多くのクライアントが何らかの悩みをきっかけにセラピーにいらっしゃいますが、単に気づきを深めたい、本当の自分に近づきたい、またはより生き生きとした人生を送りたい、という理由からいらっしゃる方も少なくはありません。

仏教思想を取り入れた心理療法や観照的な心理療法とは何でしょうか?それは従来の心理療法とはどのように違うのでしょうか?

観照的な心理療法とは、仏教で教えられる気づきの修練を西洋の心理療法に取り入れたものです。この心理療法の基盤を成すのは、人生で起こるさまざまな出来事において体験の各瞬間瞬間に注意深く意識を向け、正しくその本質を捉えることです。自分の本当の体験を知ることが、自己受容と自然な変容へのきっかけと成りうるのです。

従来の心理療法は人の苦痛を病とみなし、望ましくない症状を変えたり、治すことに焦点を当てることが一般的でした。しかし、観照的な見方からすれば、苦痛とは病ではなく、私達たちが本来持っている健康がきちんと認識されていない状態ということになります。そして、人は大抵の場合、私たちが表面上どのような状態にあっても、その根底は健康であるということに気付いていないのです。観照的な心理療法とは、この生まれ持った健康の意味を知り、本当の自分に気づくためのプロセスです。人生をその瞬間ごとに、ありのままの自分で体験することができたとき、人は不必要な苦しみから解放されるのです。

この心理療法のセッションを受けたり効果をあげるには、自分も仏教徒であったり、仏教の教えを理解している必要があるのでしょうか?

いいえ、その必要はありません。観照的な心理療法は仏教の教えに由来するものではありますが、仏教や瞑想に対する知識や興味を持っていなくとも構いません。観照的な心理療法は、宗教に偏らない論理的な手段を用いて、不必要な苦しみから解放されることを目指します。

この仏教思想を取り入れた心理療法や観照的な心理療法はなぜ「コアプロセス・サイコセラピー」と呼ばれているのでしょうか?

「コア」— 生まれもって健康であり、何事にも影響されることのない、本来の自分。
「プロセス」— 生まれる前から現在に至るまでの、「コア」の状態から人格形成への過程。
「コアプロセス・サイコセラピー」— この人格形成プロセスが今この瞬間にも常に起こっていることを理解し、その過程を注意深く観察することで、この瞬間の体験に過去の経験がどのように内包されているのかを解き明かしていくサイコセラピー。

なぜコアプロセス・サイコセラピーとバイオダイナミック・クレニオセイクラルセラピーを一緒に受けることができないのでしょうか?

カテゴリー的にはコアプロセス・サイコセラピーは心理療法、バイオダイナミック・クレニオセイクラルセラピーはボディーワークの一つとされています。そして、コアプロセス・サイコセラピーとボディワークとでは、セッションで扱う事柄がまったく異なります。サイコセラピーの要は、クライアントが自分の人生を探究していこうという意図にあるため、ごく私的な情報をセラピストと共有します。その際、クライアントがセッションで心置きなく何でも言えるように、セラピストとクライアントとの関係性ができるだけクリアであるよう、注意を払わなくてはならないのです。しかし、いろいろな療法を組み合わせると、セラピストとクライアントの関係が不明瞭になり、サイコセラピーの安全性が失われることになってしまいます。

もしコアプロセス・サイコセラピーを受けていて、バイオダイナミック・クレニオセイクラルセラピーやロルフィングも受けたいという場合は、これらの療法を行っている他のセラピストをご紹介します。

一般的なセッションの流れを教えてください。

コアプロセス・サイコセラピーのセッションは、クライアントによって異なります。コアプロセス・サイコセラピーは心理療法の一つであるため、通常、セラピストとクライアントはお互いに向き合って座ります。そして、たいていは会話から始まり、生活や人生での経験のすべての側面についての探究を深め、広げていきます。

しかし、こうしたセッションが唯一の形であるというわけではありません。どのようにセッションを進めるかはセラピストによりますが、私は椅子に座るか、あるいは座布団やクッションを敷いて床に直に座るかを選んでもらいます。場合によっては、片手または両手でクライアントに軽く触れることもあるかもしれません。ただ、 コアプロセス のセッションはあくまでもサイコセラピーであって、ボディーワークではないため、クライアントの身体に触れるというのは心理療法の枠組みの中で行うことです。

どのくらいの期間このセラピーを受けたら良いのでしょうか?

基本的には、このセラピーがどのようなものかを知っていただくため、6回ほどセッションを受けていただくことをお勧めします。最終回にそれまでのセッションを振り返り、長期的にセッションを続けていくかどうか、そして続けるとしたらどのように進めていくかを決めます。コアプロセスのワークは、1年以上続けるとより効果が上がります。長期的に持続する変化は、そこにたどり着くまで、そして統合されるまでにも時間がかかるものだからです。

どの程度の頻度でセッションを受ければ良いのでしょうか?

週に一度の頻度をお勧めします。

セラピーでは秘密は守られるのでしょうか?

秘密事項やプライバシーは厳守されます。ただし、クライアントがセラピストに情報公開の許可を書状で渡していただく場合はこの限りではありません。その他に、通常の守秘義務が例外となるケースとしては、ご自身や他人が危険な状態となり得る場合、また守秘義務の情報内容が法律に触れるものである場合などです。

セラピーを受け始めるにはどのような手順を踏めばよいのでしょうか?

まずご連絡をいただき、初回の相談の日取りを決めます。初回にお会いしてお話をする際、料金はかかりません。セラピーを受けてみたいが何を話していいのかわからない、またはこのセラピーについてもっと詳しく知った上で受けるかどうか決めたい、セラピストがどんな人か知りたい、という方もいらっしゃるでしょう。安心してセラピーを始めていただくためにも、初回の相談では、可能な限り疑問や不安にお答えしていきます。その上で、この療法とセラピストがご自分に合っているかどうかを判断していただきたいと思います。セラピストとの相性はとても重要なことです。もし必要であれば、同種の心理療法を行う他のセラピストを紹介することもできますので、ご遠慮なくお申し出ください。